親塾のあれこれ(メリット・デメリット、費用、労力など)

親塾のメリット・デメリット、親塾にかかる費用や労力など、親塾のあれこれを実体験に基づいて紹介しています。

<目次>
1.親塾のメリット・デメリット
1−1.親塾のメリットは「親子の絆」
1−2.親塾のメリットは「好きなだけ先取り学習ができる」
1−3.親塾のメリットは「子どもにあわせた教育ができる」
1−4.親塾のメリットは「教育費がかからない」
1−5.親塾のメリットは「塾の欠点を回避できる」
1−6.親塾のデメリットは「手間暇がかかる」
1−7.親塾のデメリットは「親が勉強しないといけない」

2.親塾ではどのくらいお金がかかっているの?
2−1.親塾にかかるテキスト代
2−2.親塾にかかる印刷代、コピー代(複合機の本体の費用なども含む)
2−3.親塾にかかる人件費

3.親塾にはどのくらいの手間暇がかるの? 大変なの?
3−1.親塾の拘束時間は短い
3−2.学年があがればあがるほど親塾の拘束時間は長くなる
3−3.親塾は長期間に及ぶ
3−4.親塾は気軽に休むことができなくて大変
3−5.親塾をはじめた当初は大変かもしれない

4.親塾をお勧めできないケース
4−1.熱意がないケースは親塾をお勧めできない
4−2.感情的になりやすい場合は親塾をお勧めできない
4−3.エスカレートしていく場合は親塾はすぐにやめよう
4−4.親に教えるスキルがない場合はお勧めできない
4−5.親塾ができない場合はプロに任せるのが一番!

5.親塾をお勧めできるケース


親塾のメリット・デメリット

親塾のメリット・デメリットをかんたんに紹介します。

親塾のメリットは「親子の絆」

親塾をすれば子どもと関わる時間がものすごく増えます。また怒ったり褒めたりする機会も増えます。
親子の絆を強くすることができるわけですね。
これが親塾の最大のメリットです。

親塾のメリットは「好きなだけ先取り学習ができる」

塾などに通わせると、「もっと先に進めるのにな」と思っても先に進めることはできません。
一方、親塾では好きなだけ先取り学習できます。
これが親塾のメリットです。

ちなみに、以下です。

・「先取り学習しても意味がない」はウソ。先取り学習は受験における有効な戦略の1つです。
・「小さな子どもには難しいことはわからない」はウソ。教えかたが悪いだけのケースが大半だと思います。
・「小さな子どもに勉強を教えてもすぐに追いつかれる」はウソ。小さなうちから勉強を教えると、ふつうでは考えられないほどの学力になることもあります。

小さな子どもに高度な内容を教えてくれる塾はほとんどないので、先取り学習するのならば親塾となります。

親塾のメリットは「子どもにあわせた教育ができる」

うちの場合は以下。

「息子は雑な性格でミス連発。話を聞いていない」
→通塾していれば、あまり成績は良くなかったと思います。

息子の個性や能力にあわせて教えたことで、学力がどんどんあがっていきました。

つまり、親塾は子どもにあわせた教育ができるメリットがあります。うまくいけば子ども本来の実力まで学力をあげることができるわけですね。

ちなみに、集団授業では子どもの個性や能力人あわせた授業は期待できません。
個別塾や家庭教師はアタリハズレが大きいです(しかもハズレの確率が高い)。

親塾のメリットは「教育費がかからない」

親塾にかかる費用はテキスト代、コピーにかかるお金くらいです。うちの場合は高く見積もっても、40万円ほどだと思います(子ども2人分、中学受験にかかる総額)。
一方、通塾する場合は、子ども1人あたり300万円はかかるといわれています。
つまり、親塾だと教育費があまりかからないというメリットがあります。

ただ、親の人件費を考えなければ、の話です。
親の人件費を加味したら、中学受験塾に通わせるほうが遥かに安く済みます。

親塾のメリットは「塾の欠点を回避できる」

塾にもさまざまな欠点がありますが、そのうちの2つです。

・睡眠時間が削られる
・過度な競争にさらされる

大手塾に通わせた場合、塾のすぐ近くに住んでいたとしても帰宅は21時すぎになるのでどれだけ早くても22時就寝になるのではないでしょうか。睡眠時間が削られます。
また、クラスの昇降がひんぱんです。過度な競争で心がやられたり、「偏差値がすべて」「学歴がすべて」のようなおかしな人間に育つ可能性もあります。

一方、親塾では塾を往復する時間がそのまま自由に使えますし、隙間時間も有効活用できます。中学受験のために睡眠時間を削ることもありません。
また、過度な競争にさらされることもありません。のびのびと育てることができます。

親塾のデメリットは「手間暇がかかる」

子どもが小さいうちは拘束時間は1日あたり1〜2時間程度と短いのですが、毎日のように教える必要があります。それが長期間続きます。
また、いつまで親塾をするのかで変わりますが、学年があがると勉強時間は増えていきます。その分、親の手間暇も増えるわけですね。

というわけで、親塾は手間暇がとてもかかります。

親塾のデメリットは「親が勉強しないといけない」

はじめのほうは勉強しなくても教えられると思いますが、学習が進めば進むほど、親も勉強しないといけなくなります。
また全科目、教えられるようにならないといけません。
結構大変です。
ただ、大手塾に通わせる場合も親が教える事態に陥るケースが多いようです。その場合も親が勉強する必要があります。
また、いつまで親塾をするのかによっても異なります。入塾するまでであればそんなに勉強しなくても教えられるのではないでしょうか。

親塾ではどのくらいお金がかかっているの?

親塾にどのくらいお金がかかるのでしょうか。
必要な費用は以下です。

1.テキスト代
2.印刷代、コピー代(コピー機などの本体を含む)
3.自分自身の人件費

実際にいくらかかったのかについて書いていきます。

親塾にかかるテキスト代

中学受験のほぼすべての教材を購入しました。
それに加えて中学数学と高校数学の教材も買いました。

子どもたちが利用するテキストや問題集以外にも、さまざまな教材を買いました。
具体的には以下です。

・研究目的の教材(中学受験は未経験なので、いきなり効率的なカリキュラムを作れません。そこで、さまざまな教材を買って研究しました)
・中学数学と高校数学のテキストや問題集

つまり、ふつうに親塾をするひとたちよりもテキスト代にお金を費やしています。

あと、新品か中古本かですが、以下でした。

・親塾をはじめたころは新品の市販本を買う(ドリルなど)
・市販されていない塾のテキストは中古本を買う
・本が増加。部屋のスペースをあけるために電子書籍化。市販本も中古本でいいんじゃないか、となる
・ブックオフやメルカリが中心になる

中古本の割合が高くなったので、本代はだいぶ抑えられたと思います。

というわけで、総計ですが30万円はいかないのではないでしょうか。たぶん。
ちなみに、子どもたちには年齢差がありますし電子化しているので教材は1セットあれば十分です。つまり、この30万円は2人分です。

親塾にかかる印刷代、コピー代(複合機の本体の費用なども含む)

親塾をはじめた当初は、購入したドリルや問題集に直接書き込ませていました。たまにコンビニでコピーするようになってきて、そのうち以下になりました。

・コンビニでコピーする頻度が増えてきて、複合機を購入(複合機での印刷は1枚あたり5円程度)
・テキストや問題集が増えてきて、部屋のスペースをあけために電子書籍化
・電子書籍化が進んだことと複合機だと印刷コストがかかることをあわせて、印刷コストが低いインクジェットプリンターを購入(このプリンターだと1枚あたり1円)

というわけで、今までの総計ですが、たぶん10万円もいっていないと思います。

ただ、漫画の自炊をしていたのでテキストを電子書籍にするのに必要な裁断機、ドキュメントスキャナーはすでに持っていました。この費用は加味していません(5万円程度)。

親塾にかかる人件費

親塾はわたしの人件費もかかっています。
これを加味すると相当な金額になりますが…。
「子どもたちの成長を間近で見られる=プライスレス」と考えています 笑

親塾にはどのくらいの手間暇がかるの? 大変なの?

親塾にはどのくらい手間暇がかかるのでしょうか。
ここでは親塾の手間暇に関することを書いています。

親塾の拘束時間は短い

中学受験を親塾で乗り切ろうと思っているかたは極めて少なく、大手塾の入塾試験までの期間限定――つまり、「親塾は小3の2月まで」と考えているのでなないでしょうか。

このような小さな子どもの場合、子どもが長時間の勉強には耐えられないので必然的に勉強時間は短くなります。
具体的には1日あたり30分〜1時間程度、がんばっても1日あたり2時間程度ではないでしょうか。

つまり、親塾の拘束時間は毎日30分〜2時間程度となります。
大した労力ではありませんよね。

学年があがればあがるほど親塾の拘束時間は長くなる

中学受験を親塾で乗り切る場合は、子どもの学年があがればあがるほど勉強時間は増えていきます。
つまり、親の拘束時間も長くなっていくわけですね。

ただ、親塾の労力を減らす工夫をして、子どもが自分で勉強するようにすればそこまで拘束時間は増えないと思います(この記事を書いている時点では工夫をして拘束時間を少し減らした段階です)。

親塾は長期間に及ぶ

もちろんいつからいつまで親塾をするのかによりますが、小1から小3の2月まで教えたとしたら3年ほど。
親塾は長期間続ける必要があります。
また、何事でも長期間続けるのは大変です。
つまり、親塾を長期間続けることが最大の難関だと思います。
ちなみに、わたしの場合、長続きしているのは教えるのが趣味のようなものだからです。毎日釣りやスノーボードをする感覚で親塾をしています。

親塾は気軽に休むことができなくて大変

親塾を休むとその分勉強が遅れます。
教える気にならない日もありますが、進度を考えると気軽に休むことができません。
つまり、親塾は気軽に休むことができないという大変さもあります。
ちなみに、仕事ならなやる気がなくても職場に行かざるを得ませんが、親塾は休んでも誰からも何も言われません。一度休むとそのままズルズルと休んでしまって、二度としなくなる可能性もあります。

親塾をはじめた当初は大変かもしれない

算数を教えるといっても、小さな子ども相手だと「たし算」「引き算」「かけ算」「わり算」です。
ものすごくかんたんなものなので、容易に教えられると思うかもしれませんが…。

この年の子どもは大人が思う以上に何もわかっていません。
教える内容はかんたんでも、子どもに理解させるのはものすごく大変です。

それだけではありません。
うちの場合は、学習習慣の素地ができていたのでそれほど苦労しませんでしたが(早期教育で高進度にするコツ)、小さな子どもに勉強させること自体にかなり苦労します。

・集中力がなくてすぐに遊ぼうとします。
・大人は将来のために学習できますが、小さな子どもは目先のことしかわかりません(というより何も考えていません)。

子どもを扱うのに慣れていなければ、厳しいかもしれません。

ただ子どもをうまく誘導すれば、だんだん楽になっていきます。実際、親塾をしていて手間暇がだいぶなくなりましたから。

親塾をお勧めできないケース

親塾はやりようによっては中学受験を有利に進めることができますが、お勧めできないケースもあります。
ここでは親塾をお勧めできないケースを紹介します。

熱意がないケースは親塾をお勧めできない

小さな子ども相手なので長時間の学習はできません。1日あたりの拘束時間は短いです。
しかし、親塾は親が先生です。代わりはいないので、サボればその分進度が遅れます。
また、どのくらいの期間、親塾をするのかによって異なりますが、ふつうは教育は年単位続きます。
つまり、長期間続ける必要があります。

1日あたりの勉強量が少なくても長期間に及ぶので相当な熱意が必要です。
ただ、「もう親塾は無理!」と思えば通塾させることもできるので、あまり堅く考えなくてもいいかもしれませんね。

感情的になりやすい場合は親塾をお勧めできない

ひとは誰しも自分の思う通りには動きません。
ましてや小さな子どもです。
自分の思う通りに動くことのほうが稀です。

そのようなときに理性を保てないようなら、親塾には向いていないと思います。

エスカレートしていく場合は親塾はすぐにやめよう

ひとは何事でも慣れていきます。
子どもも同じです。
怒ってはじめは言うことを聞いていても、そのうち慣れて言うことを聞かなくなります。
そのとき、どうしますか?
もし「軽く叩こう」と思ったのならば親塾はすべきではないと思います。
どんどんエスカレートしていってそのうち酷い事態になる可能性があるためです。

・怒ると、子どもは言うことを聞いた
・子どもは怒られるのに慣れて、怒ったくらいでは言うことを聞かなくなった
・怒鳴ると、子どもは言うことを聞いた
・子どもは怒鳴られるのに慣れて、怒鳴ったくらいでは言うことを聞かなくなった
・軽く叩くと、子どもは言うことを聞いた
・子どもは軽く叩かれるのに慣れて、軽く叩いたくらいでは言うことを聞かなくなった

この先、考えるだけでも怖いですよね。

親に教えるスキルがない場合はお勧めできない

親に教えるスキルがない場合は、親塾をお勧めできません。
つぎのようになるリスクがあるためです(算数の場合)。

・土台ができず、解法パターンを丸暗記しているだけになる
・先に進めなくなる
・中途半端に知識があるので塾では油断する
・もしくは算数講師と解法がちがって混乱する(算数の思考力が育っていないので、別解として処理できない)
・追いつかれる。転げ落ちていく…

ちなみに、算数以外も同じです。
親の誤った教えかたで子どもの学力を落とす可能性もあります。

親塾ができない場合はプロに任せるのが一番!

親塾ができない場合は、プロに任せるのが一番でしょう。
ただ、低年齢の子どもの場合は、つぎのことがあるので腕があるプロは嫌がるかもしれませんが。

・人間というものは追い詰められないと何もしないものなので、「高学年だと大金を積む。でも低学年だとお金を払うのを渋る」という親が大半を占めると思われる
・小さな子どもは学習に対する態度や意欲がないので、教えるのが大変
・小さな子どもは思考の癖があって高学年と同じように教えられないのでうまく成績をあげることができない
・小さな子どもへの教育に抵抗があるひとがいて、ややこしい
→腕があるプロはそんなややこしい低年齢の子どもに教えなくても、高学年相手に儲けられている!

かといって、素人に毛が生えた程度のプロに教わるのはお勧めできません。
子どもが授業を聞かなくなる可能性があるためです。

・腕がないプロに教わって先取り学習する
・そのときは成績があがっても土台ができていない
・油断する
・大手塾のカリスマ講師が面白い授業をしても子どもは「こんなの、余裕!」で聞かず、そのうち落ちこぼれる

親塾は諦めて入塾して塾のカリキュラムにあわせたほうがいいと思います。
中途半端な腕の先生に教わると失敗するリスクがあると思います。

親塾をお勧めできるケース

個人的な見解です。

・腕に自信があるのなら、どんどん親塾!
・自信がない場合は、大金を積んでプロを雇って親塾の代わりをしてもらう!

腕もお金もない場合は?

無理せず塾のカリキュラムにあわせるのが一番ではないでしょうか。
それで難関校に合格している子どももいるわけですから。

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