先取り学習の特有のつまづきとその対策(低年齢・低学年)

(この記事を書いている時点で)小2の息子には予習シリーズ5年上、年長の娘には予習シリーズ4年上で算数を教えていますが、低年齢・低学年の子どもに先取り学習させる場合には特有のつまづきがあるとわかりました。
そこで、低年齢・低学年の先取り学習に特有のつまづきとは、どのようなものなのか、また、その対策について説明しています

<目次>
1.【つまづき】算数の先取り学習なのに、国語でひっかかる
1−1.受験算数なのに「漢字」でひっかかる!
1−2.受験算数なのに「一般常識」でひっかかる!
1−3.国語の力はどのくらいだった?
2.【対策】先取り学習では、国語の勉強を優先させる
3.【つまづき】算数では「計算の感覚」が育っていないので、自力では解けない問題もある
4.計算の感覚が育っていないからこそ、「イメージ」で対抗!


【つまづき】算数の先取り学習なのに、国語でひっかかる

「理系は国語ができない」

旧帝大クラスでもそういうひとたちがいるので、算数と国語は関係がないと思っていました。

しかし、算数を教えていると、子どもたちは算数ではなく国語でひっかかっているとわかりました。
低年齢の算数に限っていえば、算数と国語は連動していたのです。

その体験談を紹介します。

受験算数なのに「漢字」でひっかかる!

子ども2人とも、予習シリーズ4年上からはじめました(※)。
※受験算数のスタートとして予習シリーズを使いました。その前に、小6までの計算問題を解けるようにして、最レベ小1なども解かせて、としています。

2人とも、いきなりひっかかりました。
何にひっかかったのかというと漢字です。
問題文にある漢字が読めず、ひっかかったのです。
しかも、1つだけではなく、問題文にある漢字のほぼすべて!

なんとか漢字を覚えさせてつぎの問題にいくのですが、また漢字が読めず覚えさせることになりました。

まるで国語の授業!

というわけで、低年齢・低学年の子どもに受験算数を教える際、漢字でひっかかると思います。

受験算数なのに「一般常識」でひっかかる!

当時年長だった娘に、差集め算を教えていたときの話です。
娘が「切手って何?」と聞いてきました。
「え? 切手も知らないの?」と一瞬思いましたが、息子が小1のときに小学校の授業で「切手を使ってハガキを出してみよう!」を勉強していたのを思い出しました。
「切手」という言葉は、年長だと「知らなくて当たり前」だったのです。

ほかにも、息子は電車やバスの時刻表がわかっていませんでした。具体的には「15分間隔でバスが出発する」が、よくわかっていませんでした。

それ以外にも、つぎのようなこともありました。

・相撲のアニメを見ていたのに、問題文に出てくる「土俵」の意味が何かわからない
・幼稚園で毎年七夕のイベントをしているのに「短冊」の言葉を知らない

テレビを見せたり、会話で言葉を教えたり、本を読ませたりしていても、子どもの記憶に残っていないことがあるのだな、と思いました。

というわけで、低年齢の子どもに受験算数を教えるとき、大人にとっては当たり前の「常識」でひっかかると思います。

国語の力はどのくらいだった?

「算数ではなく国語に問題あり!」

それで、小2の息子に全国統一小学生テスト(国語)の過去問を解かせたのですが、結果は、小2の偏差値20〜30程度。
そりゃ、問題文がすこし複雑になるだけで、つまづくわけですね。

予習シリーズ4年は、小4が学習する前提で作成されています。
予習シリーズ4年で勉強するには、小4レベルの国語力が必要なのは当たり前ですね。

では、このつまづきをどのように解決したのでしょうか。
単に国語の勉強をさせただけですが、詳細は以下にあります。

【対策】先取り学習では、国語の勉強を優先させる

夏休みに、国語の特訓をしました。
結果は、たった1か月半の特訓で、小2の全国統一小学生テストの過去問で偏差値50ほどになりました。
問題文でつまづくことも少なくなったと思います。
※国語の特訓で使用した問題集は、すべて「偏差値が劇的にあがった夏休みの国語の特訓で利用した問題集」で紹介しています。
ただ、タクシーの割増料金の問題があって、解けなかったことがあります。
割増料金のことがよくわからなかったようです。
一般常識については、未だに困ることがあります。

ちなみに、そんな苦労をしなくても、成長を待てば、さまざまな場所で、いろいろな体験をして、自然にできるようになります。
先取りしようと思えば、教えざるを得なくなるだけです。

【つまづき】算数では「計算の感覚」が育っていないので、自力では解けない問題もある

通塾している小5の子どもたちは、低学年までに公文式で計算問題を解きまくり、小3からの2年間はみっちり塾で計算問題を解いているので、「計算の感覚」があると思います。

一方、小2の息子は、1桁の足し引きしかできなかったところから、まだ10か月弱しか経っていませんし、計算の演習をはじめましたが、わたしの眼の手術で途切れてしまいました。

すなわち、通塾している小5と息子との間には「計算の感覚」に圧倒的な差があります。
これが何に影響するのでしょうか。

具体例をあげると、予習シリーズ5年上の第3回「多角形の性質」の応用例題1と応用例題2です。
計算の演習をこなして計算の感覚があれば、「それぞれを2で割ってから足す」「全部足してから2で割る」が同じだと直感でわかるので、この2つの例題は自力で解けることもあります。
しかし、息子は解けないどころか解説もピンときていませんでした。

計算の感覚が育っていないからこそ、「イメージ」で対抗!

前述の通り、先取りすればするほど相対的に勉強時間が少なくなるので、小5と同じように計算の演習させる時間はありません。
そこで、計算の演習量を必要最小限にするために「イメージ」をすりこんでいます。

先ほどの例だと、まずは3枚の紙を使って「全部足してから2で割る」と「それぞれを2で割ってから足す」が同じであることを教えました。


※雑な図ですみません…。

つぎに、これが分配法則と同じだということも教えて、計算とひもづけました。


※雑な図ですみません…。

ふつうは膨大な時間をかけて、計算していく過程でこのようなイメージをつくりあげていくと思います。
しかし、先取り学習をしているとそんな時間はありませんし、そもそも「その時間すべて、本当に必要? 先にイメージをすりこんだほうが効率的じゃないの?」とも思っています。
というわけで、うちは「イメージを刷り込む→必要最小限の計算の演習」という対策をとりました。
こういう持ちネタはたくさんあるので、ガツガツ勉強させていないのに、たった10ヶ月で、年長でも予習シリーズ4年上の基本問題を進められているわけですね。

中学受験を攻略のトップページ