偏差値が劇的にあがった夏休みの国語の特訓で利用した問題集

息子が小2、娘が年長のときの夏休みに国語の特訓をしましたが、その効果を確かめるために、全国統一小学生テストの過去問を解かせました。

・年長の娘 → 特訓で小2の偏差値53ほど(94点)
・小2の息子 → 特訓の前は国語が壊滅的にできなくて小2の偏差値30ほどでした(47点)。が、特訓によって偏差値が20ほどアップして偏差値50ほどになりました(85点)。ただ、小3の過去問は偏差値20以下でした(14点)

それなりに結果を出せたのではないでしょうか。
というわけで、ここでは、夏の特訓で、どの問題集をどのような順番で解かせたのかについて書いています。


市販の国語のドリルの分析と実施したドリル

まずは、市販のドリルです(教科書レベル)。

・小3まで:「読解」とあるものは、かんたんすぎる
・小4以降:漢字や言葉でひっかかって、時間がかなりとられる(内容も低学年には難しいみたい)

幼稚園児や低学年でも解けるドリルのうち、手ごたえがありそうなものは「作文」「文章の書き方」だけと感じました。
そこで、まずはつぎのドリルを買いました。
※作文は3年までしかありませんでした。

小学1年のさく文 (毎日のドリル)
小学2年の作文 (毎日のドリル)
小学3年の作文 (毎日のドリル)

そして、2人の子どもに解かせました。

・年長の娘 → 小1、小2は終わりました。ただ、小3の最初で飽きました。
・小2の息子 → 小1、小2、小3すべて終わりました。

問題や解答に関して疑問に思うこともありましたが、基本的にはドリルを解かせてよかったと思っています。

なお、解きっぱなしで、不正解の問題のやり直しはしていません。
また、時短のため、一部、口頭で答えさせたところもあります(詳しくは後述します)。

朝の無駄な時間のために買った「抜き出すだけのドリル」を一気に!

本屋で国語の問題集を片っ端から立ち読みしていたら、「朝5分ドリル(文章読解)」を見つけました。
このシリーズの特徴です。

1.本文から抜き出すだけの設問が中心。本文も短い。よって、本当に5分でも解ける
2.1枚で完結しているので「毎日1枚ずつ」などとできて、使いやすい
3.小3までは低年齢・低学年でも解ける。ただ、小4以降は漢字や言葉などでひっかかりそう

「朝の無駄な10分間を有効活用しよう」と思って買いました。
※いずれ使うと思って、小1から小6まで一気に買いました。

小1国語 文章読解 (早ね早おき朝5分ドリル)
小2国語 文章読解 (早ね早おき朝5分ドリル)
小3国語 文章読解 (早ね早おき朝5分ドリル)
小4国語 文章読解 (早ね早おき朝5分ドリル)
小5国語 文章読解 (早ね早おき朝5分ドリル)
小6国語 文章読解 (早ね早おき朝5分ドリル)

朝に使う予定でした。
が、娘が表紙のパンダを見て「解きたい!」と言い出しました。
「鉄は熱いうちに打て!」なので、一気に解かせました。

・年長の娘 → 小1、小2は終わりました。小3の最初で飽きました。
・小2の息子 → 小1、小2、小3は終わりました。

抜き出すだけの設問が中心のドリルですが、一気に解かせることで国語の解きかたがわかったように思います。つぎのハイレベなどにつながったと思います。

中学受験の定番の問題集をさせると疑問が…。

中学受験では、つぎの問題集が定番です。

<奨学社>
1.ハイレベ
2.最レベ

<文理>
3.トップクラス問題集 徹底理解編
4.トップクラス問題集

娘は、まだ年長。
それに、息子は、国語が壊滅的にできません。
よって、難易度が低い上記1もしくは上記3にしようと考えました。
ただ、国語の読解は量が重要と考えているので、上記1と上記3の両方の読解のみ解かせたほうがいいのではないか、と考えて、上記1と3の両方を買いました。具体的にはつぎの問題集をすべて購入しました。

ハイレベ100小学1年こくご
ハイレベ100小学2年国語
ハイレベ100小学3年国語

ハイレベ100小学1年読解力
ハイレベ100小学2年読解力
ハイレベ100小学3年読解力

トップクラス問題集こくご小学1年―中学入試をめざす 徹底理解編
トップクラス問題集国語小学2年―中学入試をめざす 徹底理解編
トップクラス問題集国語小学3年―中学入試をめざす 徹底理解編

ちなみに、ハイレベとトップクラス問題集 徹底理解編は子ども2人で共有しているので、つぎのような変則的なさせかたになっています。

<小2の息子>
・ハイレベ 国語(小1)のP59まで(このころに娘が朝5分シリーズに飽きたので、息子はトップクラス問題集 徹底理解編へ)
・トップクラス問題集 徹底理解編(小1)

<年長の娘>
・ハイレベ 国語(小1)

さて、これらの問題集を解かせていたわけですが、「おかしいのでは?」と思うことがありました。
それは、カリキュラム。

ハイレベ 国語(小1)、トップクラス問題集 徹底理解編(小1)ともに、「ていねいな言い方」「言いつける言い方」「言葉のつながり」「かざり言葉」「こそあど言葉」がありますが、「一般的なカリキュラムだと、これは小1では学習しないのでは?」と思ったわけです(要は先取り学習しすぎじゃないかと思ったわけです)。

それだけではありません。
トップクラス問題集 徹底理解編(小1)に至っては、「×ならば…できたのに」が、「…したかった。できなかったのは×のため」と同じ意味であると知らなければ解けない問題もありました。もちろん、学校教育だけの小2の息子は、この用法を知りませんでした。

習っていない問題を解かせても、あまり効率や効果は良くありません。
これをきっかけに「問題集をさせるだけでは効率や効果が悪いのでは?」「先に必要最小限の国文法をおさえたほうがいいのでは?」と思いはじめました。

先に出口式で国文法をおさえる!

「ていねいな言い方」「言いつける言い方」は問題集を解かせて覚えさせるだけで対応できました。
しかし「言葉のつながり(接続詞)」「かざり言葉(形容詞、副詞など)」「こそあど言葉」は、先に出口式でおさえたほうがいいと感じました。
国語のカリキュラムはあってないようなもののようですし、出口式では、必要最小限度の国文法の知識を以下の6冊に分けているため、小1から小6まで買っておくことをお勧めします。

はじめての論理国語 小1レベル
はじめての論理国語 小2レベル
はじめての論理国語 小3レベル
はじめての論理国語 小4レベル
はじめての論理国語 小5レベル
はじめての論理国語 小6レベル

ただ、夏休みがすでに半分以上終わっていたこと、まだ小1なので国文法を完全におさえる必要性は感じなかったこと、かざり言葉については出口式の小1ですでに教えていたことからから、つぎのようにしました。

1.まずは出口式にある、こそあど言葉の表を覚えさせた
2.小3範囲までの接続詞の一部をカードにして、身に着けさせた

上記1。
表をそのまま覚えさせました。
日常生活でも使うので、すぐに覚えました。

上記2。
つぎのように表に接続詞抜きの例文、裏に答えである接続詞を書いただけのカードをつくりました(カードといっても、コピー用紙に書き殴っただけのものです)。
この際、漢字を覚えさせる貴重な機会でもあるので、敢えて漢字を使いました。「習っていない漢字は使うな」というアホみたいな学校教育とは逆ですね。



カードの表を読ませて、接続詞を答えさせただけですが、たったこれだけのことで小3範囲までの接続詞であれば、すぐに答えられるようになりました。

夏の国語の特訓は小1範囲も終わらずに時間切れ!

その後、ハイレベ 国語(小1)やトップクラス問題集 徹底理解編(小1)に戻りました。
問題数が多かったり、難しくて理解するのに時間がかかったりして、結局、夏の特訓ではつぎの教材をやり終えたところで終了しました。

<息子>
・学研の作文ドリル:小1、小2、小3
・朝5分ドリル(文章読解):小1、小2、小3
・ハイレベ 国語(小1)のP59まで
・トップクラス問題集 徹底理解編(小1)

<息子>
・学研の作文ドリル:小1、小2
・朝5分ドリル(文章読解):小1、小2
・ハイレベ 国語(小1)

小2の息子にとれば、現学年まででも、まだ、ハイレベ 読解(小1)、ハイレベ 国語(小2)、ハイレベ 読解(小2)、トップクラス問題集 徹底理解編(小2)などが残っています。
国語は、問題数が多いですねー
通常はハイレベとトップクラス問題集のどちらかを選ぶのに、両方させようとしているからなのですが。

夏の国語の特訓の成果

夏の特訓の効果を確かめるために、全国統一小学生テストの過去問を解かせました。

・年長の娘 → 小2の偏差値53ほど(94点)
・小2の息子 → 国語が壊滅的にできなくて小2の偏差値30ほどでした(47点)。特訓によって偏差値が20ほどアップして偏差値50ほどになりました(85点)。ただ、小3の過去問は偏差値20以下でした(14点)

それなりに成果を出すことができました。

夏の国語の特訓の勉強時間

夏休みの国語の特訓の勉強時間です。

・平均:1日あたり1〜2時間ほど
・最高の時間:1日の最高の時間は6時間ほど
・最低の時間:0時間

うちは「遊ぶときは遊ぶ、勉強するときは勉強する」という方針なので、平均すると勉強時間はたいしたことはありません。
これで、先ほどの成果を得られたわけなので、夏の特訓をしてよかったと思います。

実は、ちょくちょく時短の工夫をしていた!

暗記のとき、五感をフル活用すると記憶の定着率がいいといわれています。
国語も音読させつつ、手で書かせるほうがいいと思いますが、「書く」と時間がかなりとられます。
そこで、問題の一部を「口頭」で答えさせたこともあります。
口頭で答えさせることで、かなりの時間の短縮ができました。

本当に夏休みの特訓の成果?

一般的に、勉強は「成績が上がるのは勉強をはじめてから3ヶ月後」のような時差があるといわれています。

夏休みがはじまったころから国語の特訓をはじめて、8月15日に過去問を解かせたので、この説を信じると、年長の娘の小2の偏差値50弱、小2の息子の偏差値20アップは夏の特訓によるものではない、単に国語の問題を解き慣れただけのものだとも考えられます。
今後、国語の勉強を継続させていくなかで、本当のところはどうだったのかわかると思います。

国語の教えかたと今後の方針について

国語の問題はすべて初見です。
また、算数とはちがって初見の問題の作成も容易です。

それゆえに、1.根本をおさえたうえで量をこなすことが重要、2.問題がたくさんあるので不正解の解きなおしをしなくても点をとれるようになる(※)と思っています。年長の娘は時間がありますし、ハイレベとトップクラス問題集の問題数が多いので、すべて解かせて量をこなさせるのも1つの手だとは思います。
※理系ですが現国が得意だったわたしと、同じく国語が得意だった妻の2人だけの見解です。

ただ――。

小2の息子にはそれほど時間はありませんし、「量をこなす=子どもの負担が増える」なので、量から質への変換を考えています。
具体的には、夏の国語の特訓の後半でつくった「接続詞のカード」のようなことを編み出していきたいと思っています。

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