トップ層が推奨する「中学受験の算数の王道」

ネットに転がっているトップ層の情報をまとめました。


トップ層が推奨する「中学受験の算数の王道」

ネットに転がっているトップ層の情報をまとめました。
※本来はすべて「らしい」にすべきですが、くどくなるので、すべて断定口調にしています。あらかじめ、ご了承ください。

未就学児における算数の勉強

・家庭学習
遊びにパズルを取り入れます。平面のパズルだけではなく立体のパズルでも遊ばせます。

(例)
ボーネルンド マグ・フォーマー (MAGFORMERS) クリエイティブセット90ピース

・習い事や塾
公文式で、できるだけ、はやい時期に6年生までの計算問題を終えます。ただ、ふつうに公文に通わせても高進度にはならないので親が介入します。
※ちなみに、「小3までに小6の計算問題が終わる」でも十分に間に合うと思います。

低学年における算数の勉強

・家庭学習
いわゆるパズル・思考力の問題を解かせます。キッズBEEでトライアル突破、金賞を狙うために、「算数ラボ 考える力のトレーニング」やサピックスの「きらめき算数脳」などの問題集で勉強させます。思考力検定を受験させるのもありです。

(例)
算数ラボ 考える力のトレーニング10級
きらめき算数脳 入学準備~小学1年生 かず・りょう
きらめき算数脳 小学1・2年生

ほかには、受験算数として、最レベ、トップクラス問題集、はまるリトルなどの定番の問題集を解かせます(その前に教科書レベルのドリルを忘れずに!)。あとは百マス計算などを使って通塾にそなえて計算の速度をあげておきます。

※詳しくは低年齢からはじめる中学受験対策。家庭学習で使われている算数の問題集のページにあります。

<ハイレベ>
ハイレベ100小学1年さんすう
ハイレベ100小学2年さんすう
ハイレベ100小学3年さんすう

<トップクラス問題集(徹底理解編)>
トップクラス問題集さんすう小学1年―中学入試をめざす 徹底理解編
トップクラス問題集さんすう小学2年―中学入試をめざす 徹底理解編
トップクラス問題集さんすう小学3年―中学入試をめざす 徹底理解編

<最レベ>
最レベさんすう問題集小学1年―段階別
最レベさんすう問題集小学2年―段階別
最レベさんすう問題集小学3年―段階別

<トップクラス問題集>
トップクラス問題集さんすう小学1年―中学入試をめざす
トップクラス問題集さんすう小学2年―中学入試をめざす
トップクラス問題集さんすう小学3年―中学入試をめざす

・習い事や塾
算数塾に入塾させるかたも最近は増えてきています。低学年から大手塾に入塾させるのも主流になりつあります。

中学年(通塾後)における算数の勉強

・家庭学習
大手塾に通わせたあとも、子どもによっては親がフォローしないといけないこともあります。
それ以外にも、ジュニア算数オリンピックを目指す家庭もあります。予習シリーズを見る限り、大手塾の教材はジュニア算数オリンピックの対策にならないと思うので、家庭で過去問を解かせているのかな、と思います。

・習い事や塾
大手塾に入塾します。

まとめ

本命の受験算数を教えるには指導力が必要なので、塾任せ。
それまでに親ができることを、できる限りするという感じですかね。

中学受験の算数の王道は真実か?

中学受験の算数の王道は真実でしょうか。
考察しました。

中学年まで高偏差値なのは確か。しかしその先は「わからない」

前述のことを全部こなすと低学年から中学年までは高偏差値だと思います。
そのままトップ層になると思いきや、以下。

・中学年で成績が良くても、高学年で失速するという噂がある

これが本当ならば、「算数の王道」と「トップ層になる」のとは関係がないように思えますが、以下の話もあります。

・その一方、中学年から最上位のクラスのメンツはほぼ固定されているという噂もある

真逆です。
どちらが正しいのでしょうか。
考察しました。

算数小僧はパズルが得意だった。だから、算数の王道は真実?

「算数が得意で難関中に合格した子どもはパズルが得意だった」という話もよく見ます。
だから「算数の王道」は真実かもしれない、と思うかたもいるかもしれませんが、つぎの2つは別物です。

・算数が得意 → パズルも得意
・パズルが得意 → 算数も得意になる

数学でいう必要十分条件ではないわけですね。
個人的には、「算数が得意な子どもには、パズルが好きな子が多いだけ」のような気がしなくもないです。

算数の学習内容からの考察

個人的な見解は以下です。

・幼少期のパズル → 算数の成績と関係がない
・公文式での計算問題の先取り学習 → 誰でもできるので、すぐに追いつかれる(公文式ではありませんが、未就学児でも3か月で小6までの計算問題が終わりました)
・パズル・思考力の問題 → 算数の成績との関係性が低い(主に、論理・推理、条件整理、立体図形をかんたんにしたものをパズル・思考力の問題としているようです。要はパズル・思考力の問題で鍛えたところで受験算数のごく一部しかできるようになりません)。
・最レベ、トップクラス問題集、はまるリトルなどの定番の問題集 → 受験算数の入口に過ぎない

つまり、ここで紹介したものは受験算数とは関係性が薄い、もしくは入口にしかすぎないため、いくら頑張っても高学年で失速する可能性があるといえます。

では、中学年から最上位のクラスのメンツはほぼ固定されているという噂はどうでしょうか。

浜学園や希学園などのカリキュラムは低学年から灘中を見据えたものになっています。
つまり、浜学園などのカリキュラムだと、中学年から最上位のクラスのメンツはほぼ固定されていることは十分に考えられます。

親が信じる道を進むのが一番!

いろいろと書いてきましたが、何が真実かなんて誰にもわからないので、親自身が正しいと思う道を進むのが一番だと思います。

勉強漬けにならないように取捨選択しよう!

「算数の王道」にあることは、かなり量が多いです。
早熟で幼児のころから教育していればできるでしょうが、ぜんぶやらせると勉強漬けになってしまいます。

親の取捨選択も大切だと思います。

ちなみに、現時点でのわたしの理解です。これが何かのヒントになれば幸いです。

<中学受験はもちろん、中学受験をしなくても必要なもの>
・基本中の基本 → 計算(公文式)
・基本 → 教科書ドリル

<実利を求める場合>
・最レべ、トップクラス問題集など。これらの問題集にある受験算数(植木算の基本など)も教える。

<中受とはそれほど関係しないであろうものは割愛する>
・パズル・思考力の問題。キッズBEE、思考力検定、きらめきなど

2021年現在の話。
パズル・思考力の問題はほとんどせずに「小3の息子は、四谷大塚の偏差値55あたりの中学校の入試問題で合格点」になりました。
参考までに。

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