英語の早期教育で英検を学習する場合の問題点

英語の早期教育で英検を学習する場合の問題点について書いています。

<目次>
1.英文の意味を理解できないのに英検で合格。学習の効果はないのでは?
2.子どものことをよく見よう!
3.英語の早期教育の前にすべきこと
4.英語の早期教育に価値があるケース
5.英語の早期教育のあおりに騙されるな!


英文の意味を理解できないのに英検で合格。学習の効果はないのでは?

一部の学者がつぎのように言っています。

「英語の早期教育には反対! 母国語があやふや、思考力が育っていないのに外国語なんて!」

以前は、本当の意味でこれをわかっていませんでした。
ゆえに、深く考えていなくて、「小1で英検2級!? すげー!!!」程度に思っていました。
しかし、親塾で国語を教えて、あと低年齢で英検をとったお子さんの親に話を聞いて、「英語の早期教育ってヤバくね?」と思うようになりました。

「輸送」という言葉の意味がわからないのに、「transport」がでてくる英文で正解している――そんな不可解なことがありますから。 これがどれだけおかしいのか?

日本語では、つぎのようなレベルの文章でさえ四苦八苦。
※小学校よりもレベルが高い中学校受験でさえこの程度の文章です(小3)。

今、ゴミをへらそうといわれています。しかし、わたしたちは、毎日、たくさんのごみを出します。ごみには、もえるゴミともえないゴミがあって分別しています。
※「分別」の意味も意義もわからない → ゴミの焼却の話をしないといけない → 焼却の意味、意義などがわからない → (省略)

それにも関わらず、英文になるとつぎのレベルで正解、英検で合格。

岸田総理は7日午後、ロシアのプーチン大統領と約25分の電話会談を行い、そのやりとりについて、「プーチン大統領のほうからは、私の(総理)就任に対する祝意〜
※https://news.yahoo.co.jp/pickup/6406404

「おかしくね?」と思いません?

英文の意味を理解できないのに英検で合格――意味がない学習をしているとしか思えません。

子どものことをよく見よう!

「この程度のこと、わかるでしょ!」「うちの子ども、そのくらい知っているよ 笑」と思ったひともいるかもしれません。

もしこのように考えたのならば、子どものことを見ていない証拠です。
実際に国語を教えてみましょう!
子どものことを、もっと見てあげましょう!

もし本当に理解できていれば、「英検準1級、2級合格=小6、中3の模試にて国語の偏差値60くらいはいく」と思います。
同様に「言葉の意味をきちんと教えればいい」と思うかもしれませんが、それが本当にできていれば前述の通り国語の偏差値60はいくと思います。

英語の早期教育の前にすべきこと

英語の早期教育の前に、つぎのことが必要ではないでしょうか。

・世の中のさまざまなことを教える

世の中、いろいろな概念から成り立っています。
小さな子どもはそういうものを覚えていかないといけません。

(例)「共働き」を教える!
・「共働きとは、父親と母親の2人が働くこと」では本当の意味でわかっていない
・「仕事とは何か?」「働き方」などの概念を理解していないと理解できない
・それらを説明するためには「父親が働き、母親は家事や育児をすることをよしとする時代があった」ことを説明する必要がある
・(以下、省略)

英語の早期教育の前に、母国語で概念や知識をしっかり身につけることが大切だとわたしは思います。

英語の早期教育に価値があるケース

国語力(※)がないのに英語学習することが問題なので、以下であれば英語の早期教育にも価値があると思っています。
※適切な言葉がないので、「世の中のさまざまな概念を知っていること、知識があること」を「国語力」としています。

1.英語で世の中のさまざまなことを教える(英語が母国語)
2.日常で英語を使う環境で、国語力に応じた英語学習
3.英語力を維持する時間を作って、国語力に応じた英語学習

しかし――。

上記3。
中学受験をするのならば、中学受験の勉強量を落とすか(←偏差値も下がりますね)、勉強時間を増やしてさらなる地獄にするしかありません。
子どもの将来にとってメリットがあるとは思えません。

それに受験英語が目的だと思いますが、受験英語、そこまでしないといけないほど難易度が高いのですかね?

<わたしの高校時代>
・他校との交流で忙しく 笑、英語は赤点連発(←「は」じゃなく「も」ですけどね 笑)。
・大学受験のとき、偏差値40台
・当然、浪人。で、友達に小馬鹿にされてスイッチが入る!(ただし、スイッチは夏には壊れました 笑)
・英語の偏差値70近くになる

(偏差値と比較して)語彙力は、かなり貧弱でしたけどね。
…お勉強に関しては努力しないわたしが書くとブーメランになりますが、自分のことは棚にあげて書いてしまいます。

「数学は遺伝もある。でも英語は『努力次第』」といわれています。
実際(母国語でいろいろな概念が身についていれば)文法で土台をつくって、あとはひたすら覚えていくだけですからね。
「受験英語は誰でも努力すればできるようになる(センス不要!)。できないのは努力が足りないから」ではないでしょうか(←わたしの心にも突き刺さって痛い 笑)

「おっさんの時代とちがってリスニングなどもあるんだよ」と言っているひともいるかもしれませんが、「偏差値」「入試」の意味を知っていればそんなアホみたいなことは言えないと思いますけどね(偏差値や入試は絶対評価だっけ?)。

というわけで、うちは、「母国語でいろいろな概念を知ってから英語教育」「英語が必要になりそうになれば、努力! 根性!」だと考えています。
ただ、現実問題、中高一貫校だと中学校で高度な英語力が求められるようなので(←そこまで高度ではなく、わたしが指導すれば瞬殺のレベルのようですが)、中学受験して中高一貫校に合格すれば、「中1で一気に!」と考えている次第です。
ま、いろいろな考えかたがあるので、あくまでさまざまな意見があるなかの1つ、ということで。

英語の早期教育のあおりに騙されるな!

「首都圏の小学生、×%が英検3級以上取得済み」

このような記事が流れることがあります。

英検3級といえば中学卒業程度。
うちも英語教育をはじめないと!!!

そう思わないでくださいね。
この手の記事の配信元はたいてい英語教材の会社。
胡麻化しがあります。
あとは、前述の通り、英語の早期教育の効果は懐疑的ですし。

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