中学受験をしない選択肢

中学受験をしない選択肢もあります。この記事では、中学受験をしない場合の話があります。

<目次>
1.中学受験はしないほうが得なのか損なのかの考察
1−1.中学受験は損
1−2.中学受験は損ではなくなる可能性
1−3.中学受験しない場合、どのくらい選択肢が狭まるのか?
2.中学受験をやめる親の決断力
3.中学受験をしない場合も勉強させたほうがいい理由
3−1.中学受験をしないのに、なぜ勉強させる必要があるのか?
3−2.公立の学校の先生は教科書レベルでさえ習得させられないので、学校に丸投げは危険!
4.中学受験をしない場合の選択肢
4−1.教科書レベルはしっかりと習得、学習習慣がつけば、あとは自由にするプラン
4−2.教科書レベルの先取り学習を進めるプラン
4−3.中学受験の勉強のあとに、数学のみ教科書レベルの先取り学習するプラン
4−4.参考までに、うちのプランは中学受験の勉強!


中学受験はしないほうが得なのか損なのかの考察

中学受験はしないほうが得なのでしょうか。それとも損なのでしょうか。
考察しています。

中学受験は損

息子や娘の世代は、団塊ジュニア世代の5割しかいません(※)。人口が少なければ少ないほど競争はなくなり、難易度は下がります。
(※)人口ピラミッド(http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2016np/)。

また、以前と比べて大学の進学率が増加しています。
成績が悪い層も大学受験に参戦、平均点が下がることで差値が引き上げられているとも言われています。

・平均点60点の試験で80点。偏差値は60
・成績が悪い層が加わる
・平均点が下がって60点になる。80点だと偏差値は70
→難易度は同じ。実力も同じ。しかし偏差値だけがあがる

以上により、子どもたちの大学受験はかんたんになると予測できます。
実際、今でさえ「団塊世代ジュニア世代に比べると大学入試は偏差値5は低い」ともいわれていますしね(※)。
(※)塾業界のかたの記事。ソース不明。

中学受験も同様に易化していると思いきや、逆に競争が激化、難化しているそうです。
なぜ中学受験は難化しているのでしょうか。

そもそも中学受験の受験者数は少なくて人気だけで偏差値がコロコロ変わるような世界で、子どもの数とは関係がないためだそうです(※)。
(※)https://www.schoolnetwork.jp/jhs/maniax/2019-03/index.php

というわけで、現状から考えるとつぎのようになります。

・中学受験は過熱、競争が激化 → 損
・大学受験は少子高齢化で易化 → 中学受験を回避して高校受験にしたほうが得

ただし――。

中学受験は過熱しているといいますが、中学受験をあおりたいところがデータの一部だけを抽出して、さも競争が激化していると見せかけている可能性もあります。実際、首都圏以外は難易度は低くなっているという記事も見かけましたし(塾業界のかたの記事。ソースは不明)、仮に首都圏だけ激化しているならば、それを書かないところにわたしは「あおり臭」を感じます。
マスメディアはどこかからお金が流れていきてそこに都合が良い記事を書くこともありますし、食いつきがよければどのような記事も書くので、あまり信用できません。
子どものために、統計資料など客観的なデータから、中学受験は価値があるのか自分で考えたいものですね。

中学受験は損ではない可能性

中学受験が損ではない可能性もあると思います。

まずは、トップ層を目指す場合です。
難関国立大学の医学部は、受験人口が減ってもほかの学部に比べてそこまで難易度は落ちていないと思います。
よって、医者を目指す場合は中学受験のレールに乗るほうがいいのかもしれません。

つぎに、大学が統廃合して合格者数をしぼる場合です。
大学側が合格者数を少なくすればするほど競争率はあがって入試は難化します。そうなると中学受験で中高一貫校にいったほうが有利になります。ただ、雇用があるのでいきなり学校を減らすような真似はできないと思いますが…。

最後に、海外に進学先を求める場合です。
日本が沈んでも海外のレベルは高いままです。勉強しておかないといけません。
これを目指す富裕層もいるようです。

中学受験しない場合、どのくらい選択肢が狭まるのか?

登山の場合、出発時間が遅くなればなるほど「頂上には登れなくなる → 山頂付近まで登れなくなる → 中腹まで登れなくなる → 登山は無理」となっていきます。 それと同じで、山頂を東大の医学部とするならば、子どもへの教育をはじめる時期が遅くなればなるほど、「東大の医学部は無理 → 難関国立大の医学部は無理 → 難関国立大は無理」となっていきます。
すなわち、大学を選べなくなっていくわけですね。

もちろん、出発時間が遅くても、一気に登って追い抜くかたもいます。そういうわたしも開始がかなり遅かったのですが、それなりに登れたほうだと思います。
しかし、それは例外。
例外をさも一般のごとく語るのは愚の骨頂です。
「ロトで億が当たるから、みんな仕事を辞めるべき」も正しくなりますから。

では、中学受験しない場合、どの程度の影響が出るのでしょうか。
個人的な見解ですが、難関国公立大学の医歯薬は厳しくなるのではないか、と思っています。
逆をいえば、難関国公立大学の医歯薬を目指さないのであれば、中学受験をしなくても間に合うと思います。

中学受験をやめる親の決断力

ギャンブルでは、つぎのような感じで、負けたお金(サンクコスト)にとらわれて、泥沼にはまって抜け出せなくなるといわれています(コンコルド効果)。

【1回目】5千円負けた…。ここでやめたら、5千円損する…。
→1万円賭けて逆転だ!

【2回目】1万円負けた…。ここでやめたら、1回目の5千円と今回の1万円をあわせて1万5千円損する…。
→3万円賭けて逆転だ!

【3回目】3万負けた…。ここでやめたら、合計で4万5千円損する…。
→9万円賭けて逆転だ!

この心理はギャンブルに限った話ではありません。
中学受験でもあります。

小3から通塾
→小4になって、中学受験をやめたら、小3のときのお金と労力が無駄になる。継続だ!
→高学年になってしまった。ここで中学受験をやめたら、多大なお金と労力が無駄になる。受験だ!

小4、小5と学年が進むにつれて、かけたお金と労力が跳ね上がるので、抜け出せなくなる心理が働くのではないでしょうか。
サンクコストにとらわれず、つぎのような決断ができるようになりたいですね。

・小3など、まだまだ中学受験は先で、かつ、子どもの心にも問題がないのに、スパッと中学受験をやめる
・高学年になって、子どもの心にも問題がないのに、何よりサンクコストが大きくなっているのに、スパッと中学受験をやめる

もちろん、中学受験はさせないほうがいいのでは、と思ったときに限っての話なので、あしからず。

中学受験をしない場合も勉強させたほうがいい理由

中学受験をしないと決断しても、勉強はさせるべきだと思っています。ここでは中学受験をしない場合の勉強に関する話があります。

中学受験をしないのに、なぜ勉強させる必要があるのか?

難関国公立大学の医歯薬などではない限り、高校受験からでも間に合うと思います。

「高校受験ならば、小学生のときは思いっきり遊ばせよう! 学業は小学校の先生に丸投げだ!」

そう思うかもしれませんが、「最低でも教科書レベルは習得させて、勉強の習慣もつけておいたほうがいい」と考えています。
なぜそのように考えているのでしょうか。
それは、つぎのようなパターンによく遭遇したためです。

<子どもはがんばっているのに、決して偏差値60を超えられないケース>
偏差値40強から50ほど。教えるスキルがある塾講師だと偏差値55〜60手前くらいまではのばせても、それ以上は無理なパターンです。こういう子どもたちは、その先、本人ががんばっても、中堅私立大しか目指せなくなることでしょう。

これは決して、ごく少数の子どもの話ではありません。
生徒の半数以上を占めていました。
確率からいって、この記事を読んでいるかたのお子さんもこのパターンになる可能性は十分にあります。

なぜこのようなパターンに陥ってしまうのでしょうか。
実際に子どもに教えると、小学校のときの勉強の仕方が悪い、すなわち、小学校の教師が悪いとわかりました。
積み木でたとえると、一番下の段の積みかたがめちゃくちゃ、かつ、積み木も少ない状況なので、本人が努力しても成績はのびないのです(腕のいい塾講師や家庭教師だとそれに気が付くのですが、時間が足りないと思います)。

「子どものうちは、のびのび! 勉強させるなんて論外! 小学校の内容で十分! 塾なんて通わせずに小学校の先生を信じる!」

そう言っていた結果、基礎さえ固まっておらず、そのせいで中学生以降の成績がのびなくなってしまって、大学の選択肢がなくなる、という感じなのかもしれないですね。

公立の学校の先生は教科書レベルでさえ習得させられないので、学校に丸投げは危険!

公立の学校の先生には、結果責任がありません。
一切教えなくても給料をもらえるなか、きちんと教える先生はかなり少ないのではないでしょうか。
実際、幼稚園児が短期間でできるようになったことを、6年もかけて教えているのに、分数が苦手な子どもがいるわけですし(うちの娘で実証済)。

「習っていない漢字を書くな!」などの、アホとしか言いようがないことを平気で言いますしね。

もちろん、きちんと教えている教師もいると思いますし、妻の小学校時代の先生に、そういう先生もいたそうですが、レアケースだと思います。
というわけで、公立の学校の先生に学業を丸投げすると痛い目にあうと思います。
※「きちんと教える=成績をのばす」なので、あしからず。

中学受験をしない場合の選択肢

未だに中学受験は乗り気ではありませんが、中学受験をさせないと決めても親塾は継続します。
それは、この記事に書いたようなことがあるためです。
では、具体的にどのように教育を施せばいいのでしょうか。
いくつかプランを考えてみました。

教科書レベルはしっかりと習得、学習習慣がつけば、あとは自由にするプラン

つぎの2つがあれば中学校からの通塾でも、十分、公立のトップ校、偏差値が高い私立高校を狙えると思います。

・教科書レベルはしっかり習得させる
・学習習慣をつけておく

つまり、医歯薬ではない限り、高校受験からでも十分間に合うと思います。
そこで、小学生のうちは教科書レベルはしっかり習得させて、学習の習慣をつけることに注力します。
ただ、教科書レベルとはいえ、小学校に丸投げすると痛い目にあうので、親塾をするなり通塾させたりしたほうがいいと思います。

教科書レベルの先取り学習を進めるプラン

つぎの順番で学習を進めるプランです。

・小学校の教科書レベル
・中学校の教科書レベル

要は、教科書レベルの先取り学習をするプランですね。
子どもの自由な時間は減りますが、勉強の負荷があるので学習習慣がつきやすくなります。
また、中学生になるまでに中学校の教科書レベルは習得しているので、つまづくことはありません。応用問題に集中することもできるようになって、公立のトップ校や偏差値が高い私立校も狙えるようになります。
ちなみに、算数や数学については、算数検定・数学検定を利用するといいでしょう。
国語は漢字については漢字検定があります。

中学受験の勉強のあとに、数学のみ教科書レベルの先取り学習するプラン

中学受験はしなくても中学受験の勉強するプランです。
具体的には、中学受験の勉強を一通り終えたあと、中学校の教科書レベルの先取り学習をします。

「なぜ、中学受験をしないのに、中学受験の勉強?」と思ったことでしょう。

中学受験は特殊といわれていますが、高校受験の過去問と比べると特殊なのは算数だけだとわかります。
特に国語は、高校入試だけではなく大学入試と同じベクトルです。
つまり、算数以外の中学受験の勉強は、実のところ、高校入試の先取り学習と同義です。
このプランは高校受験の先取り学習をがっつりするプランといえます。

ただ、算数だけは異なります。
選択肢が2つあります。

算数と数学はまったく違うわけではないのですが、受験算数を勉強すると算数的な思考力が育ちます。算数的な思考力は案外役立つので、中学受験の算数の勉強をがっつりさせるプランです。

もうひとつは、中学受験の算数はあまり深入りせず、基本問題だけにして、あとは数学の勉強に時間をまわすプランです。

いずれにしても、このプランだと、中学受験の受験生ほどではないですが、それなりに勉強させることになります。

参考までに、うちのプランは中学受験の勉強!

わたし自身、数学はそれなりにできますが、中学受験の算数を勉強していなかったので、「不自由さ」を感じています。
たとえば、変数を使わないほうが簡単に解ける問題でも、すぐに変数を使ってしまいます。子ども時代に築かれたものは大きくなってからだと、なかなか修正できないようです。

子どもたちには、わたしよりも数学ができるようになってもらいたいので、受験算数は勉強させたいと思っています。

それ以外に、まだ中学受験をするかどうかは不明ですが、高学年になって中学受験をしたいとなっても手遅れなので、中学受験の勉強をしているというのもあります。

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