先取り学習の効果

「先取り学習は効果があるのか、それとも、ないのか」

昔から論争があります。
実際に先取り学習をしているものとして(※)、それに乗っかって先取り学習について考察してみました。
というわけで、目次です。
※進度については他のページをご覧になってください。

<目次>
1.先取り学習に対する的外れの批判
1−1.「成長すればすぐに習得できる」は真っ赤なウソ
1−2.先取り学習は「深い学習ができない」というアホな主張
1−3.先取り学習すると、勉強が嫌いになる?
1−4.先取り学習すれば、受験が終われば勉強しなくなる?
1−5.先取り学習をすると授業がつまらなくなる?
1−6.先取り学習しても、どうせ追い抜かれる!
2.先取り学習の効果の予測
2−1.先取り学習をすると、総合問題を解く時間ができてすこし有利になる
2−2.先取り学習がうまくいかないのは、家庭環境。教育環境、学習内容に問題がある
2−3.先取り学習と天才は相関なし
3.先取り学習は親次第


先取り学習に対する的外れの批判

先取り学習には、的外れの批判がたくさんあります。
そのうちの一部を紹介します。

「成長すればすぐに習得できる」は真っ赤なウソ

先取り学習に批判的なひとたちのなかには「ちいさな子どもには、ものすごく時間をかけてようやく習得させたことでも、成長すればすぐに習得させることができる」と主張するひともいます。

でも、これは真っ赤なウソ。
※教育者がこれを言っていれば無能なだけです。

なぜそう言い切れるのでしょうか。
それは、教えてみて、低年齢の子どもには「思考に独特な癖」があって、それをわかっていれば、中学生に教えるのとそれほど大きな差はないとわかったためです。実際、うちの息子、小1から中学受験の難しい問題を解いています。しかも、たった3か月半の教育で。
※確かに「年齢の壁」もありましたが、その影響はそれほどありませんでした。

嘘だって?
そう思ったのなら、ぜひ、勉強してこなかった、おばさんに、消費税の計算方法を教えてみてください。

「大人の脳」で、しかも「かんたんなこと」なので、すぐに習得させることができますよね。
わたしは、ものすごく時間をかけないと習得させることはできないと思いますけどね。

先取り学習は「深い学習ができない」というアホな主張

深い学習ができない云々は、公文式の先取り学習のことではないでしょうか。
それならば、言わんとしていることはわかります。

この公文の先取り学習の話を、どこかのアホが、先取り学習の全般に当てはめて広めた主張だと思います。
そもそも先取り学習とふつうの進度での勉強とでは同じ内容を学習するのに、なぜ先取り学習だけ、深い学習ができないのか意味不明です。

先取り学習すると、勉強が嫌いになる?

先取り学習してもしなくても、勉強が嫌いになる子どもは嫌いになります。
先取り学習して勉強が嫌いになるケースで思い当たるのは、学校のアホ先生に「この漢字はまだ習っていないだろ!」などと指導をされたケースですかね。

こういうアホ先生は、「俺さま以外から教育を受ける権利はない!」といっているわけなので、反社会的な先生といっても過言ではありません。
※大手塾のいう「先取り学習はしないで」とは意味合いが異なります。

先取り学習すれば、受験が終われば勉強しなくなる?

先取り学習したことがない、わたし、勉強大嫌いです 笑
世の中、先取り学習したことがないひとがたいはんですが、勉強嫌いが圧倒的多数です。

先取り学習をすると授業がつまらなくなる?

先ほどまでの的外れの批判とはちがって、「ありえるかも」とは思います。
しかし、こういうふうに主張するひとたちって、きっと、めちゃくちゃ勉強が好きだったにちがいありません。

公立の学校の先生のつまらない授業でも面白く感じたわけですから。

わたしは学校の授業は退屈で、苦痛で仕方がありませんでしたし、そう思う人がたいはんではないでしょうか。
「どうせつまらない授業なのだから、先取り学習しても変わらないんじゃないの?」と思います。

ちなみに、ごく稀に、面白い授業をする先生もいます。
そういう先生の授業って、先取り学習していても面白いと思います。

先取り学習しても、どうせ追い抜かれる!

先取り学習しても、どうせ追い抜かれるというかたもいますが、きっと文系のかたなのでしょうね。
「比較」の仕方がわかっていないわけですから。

先取りの学習の効果を知りたいのならば、1人の子どもについて比較しないといけません。

先取り学習の効果の予測

単純なモデルです。
つぎの2つのケースを比較しました。

(a)小2の息子。小2の4月の時点で、予習シリーズ4年下で学習中。
(b)先取り学習していないと仮定。小3か小4あたりから大手塾に通って中学受験の勉強をはじめた場合




※「知識」とは「合格するのに必要な知識量」という意味ですが、適当です。

(イ)先取り学習をすると、総合問題を解く時間ができてすこし有利になる

まずは、グラフの(イ)。
先取り学習をすると、試験範囲の学習がはやく終わるだけに、入試問題(総合問題)にかける時間ができて、その分、すこし有利になるという予測です。
鉄緑会みたいな感じですね。

ちなみに、先取り学習をしても、結局、試験の範囲が終わらなかった場合はどうでしょうか。
つぎのように予測しています。

・先取り学習すれば「貯金」ができる
・大手塾は鬼のようなカリキュラム
・貯金は、その厳しさをすこし緩和するためにつかえたり、上位を維持するためにつかえたりする
・受験まで逃げ切れるかどうかは貯金の金額次第(たぶん)。

それだけではありません。
親の言うことを聞く、かつ、時間がたっぷりある低年齢のうちに教育すれば、子どもたちは青春を謳歌できるようになるとも推測できます。

(ウ)先取り学習がうまくいかないのは、家庭環境、教育環境、学習内容に問題がある

つぎに、グラフの(ウ)。
どこまで先取り学習したのかにもよりますが、大手塾で学習する内容を先取り学習したのに、極端に成績が下がるとは到底思えません。

家庭環境、教育環境、先取り学習の学習内容に問題があるときのみ、(ウ)になるのではないか、と考えています。

(ア)先取り学習と天才は相関なし

先取り学習といえば、かならず「かつての神童たち。しかし、いまは、せいぜい、医者や官僚。落ちぶれたやつもいる。天才になれるわけではない」という話がでてきます。
でも、これって当たり前ですよね。

なぜなら、先取り学習とふつうの進度での学習の学習内容は同じですから。
同じ内容なのに、学習の効果が大きく変わるはずもありません。
すなわち、グラフの(ア)の可能性は低いのではないか、と思います。

では、なぜ「先取り学習すれば天才になれる」という誤解が生じたのでしょうか。
それは「天才は先取り学習してきた」ではないでしょうか。

天才は天才がゆえに、高進度。
「5歳で中学数学を解いていた」とかですかね。

しかし、高進度だからといって、かならずしも天才ではありません。
教えかた次第で、誰でも、ある程度の進度にできますから。
※そのメソッドを構築しているところですが、すくなくとも「早熟な5歳児に、たった3か月半で、小3範囲の計算問題を習得させる」ことはできました。

あとは、先取り学習と中学受験や既存の学校教育制度などとの混同であったり、神童の定義の問題(模試1位の意義)であったり…と、論点がズレている話が多いですよね。長くなるので割愛しますが。

とはいえ、これも科学的な根拠がありません。
(ア)になる可能性は否定しきれません。

逆に、脳にも、(その真偽はわかりませんが)「幼少のころに筋トレすると背がのびなくなる」と同じようなことがあるかもしれません。これはかなり恐れていますが、昔から「浜学園で飛び級」とかあるみたいなので、大丈夫かな、と思っています。

先取り学習は親次第

先取り学習、早期学習は親がやめれば、そこで試合終了なので、「幼稚園までに早期教育、先取り学習していたのに、小学生になると差はなくなる」という批判はあまりに的外れです。
どういうことでしょうか。
マラソンでたとえてみましょう。

先取り学習、早期教育はフライングです。
単なるフライングではなく、競争が始まる前にスタートします。
当然、マラソンでトップ集団になることができます。
しかし、走るのをやめると、後続の集団にどんどん追いつかれるのは容易に想像できます。

というわけで、先取り学習に対する的外れな批判ですが、幼稚園までに早期教育や先取り学習していたのに、小学生になるとその差がなくなるのは、単に親が教育するのをやめただけです。
中学受験の場合、小1から先取り学習をはじめたら6年間も続けないといけないので、普通のひとには続けることはできません。

というわけで、先取り学習や早期教育の効果がなくなるわけではありません。

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