「小3で、偏差値60の中学の入試問題を解く(算数)」のカラクリ

子どもたちに算数を教えるまでは「小3で、偏差値60の中学の入試問題を解く(算数)」は、神童である証左だと思っていました。
しかし、小1から予習シリーズ4年上を教えはじめたところ、どうやらそうではないのではないか、と感じるようになりました。
で、息子が小3の3月現在、結論を書きました。

<目次>
1.小2の5月時点での考え
1−1.予習シリーズ4年をはじめる前の息子の状態
1−2.小2に大手塾の模試(過去問)をさせてみた(小4)
1−2−1.小2でチャレンジ!浜学園の公開テスト(小4、月)の結果
1−2−2.小2でチャレンジ!浜学園の公開テスト(小4、6月)の結果
1−2−3.小2でチャレンジ!全国統一小学生テスト(小4、6月)の結果
1−2−4.予習シリーズ4年の想定(予測)と小2の息子の状況
1−3.小2の5月時点での考え。「小3で偏差値60の入試問題を解く子ども」は神童ではないのでは?

2.小3の6月での考え
2−1.小3で、浜学園の公開学力テスト(小5)で偏差値54
2−2.小3で、偏差値50の中学校の入試問題で合格点
2−3.小3の6月での考え。「小3で偏差値60の入試問題を解く子ども」は神童ではない

3.小3の3月での考え(結論)
3−1.小3の12月で、偏差値56の中学校の入試問題で合格点
3−2.小3の3月での考え。「小3で偏差値60の入試問題を解く子ども」はやはり神童ではない


小2の5月時点での考え

まずは、親塾をはじめる前の状況と現在の学力についてです。

予習シリーズ4年をはじめる前の息子の状態

2018年12月、すなわち、息子が小1の12月から親塾をはじめました。
はじめは1桁の足し引きしかできませんでしたが、ポイントをおさえて教えたので、どんどん先に進んでいって、「そろそろ予習シリーズ4年を教えられるのではないか」と思いはじめました。

ただ、当時、息子は小1。
巷では「低学年には比の概念は理解できない」などと言われていて、それをそのまま信じていました。
※中学受験の算数は、比ができないと大半の問題が解けなくなります。

しかし、実際に子どもに教えていると巷の話はすべて「お偉い先生や塾講師の腕が悪すぎるから、低年齢の子どもに教えられないだけなのではないか」と思うようになりました。

そこで、試しに息子に「割合」「比」などのごく一部を教えてみたのですが、「教えかた次第では大丈夫」でした。
が、特殊算のすべてをすぐに理解させられるわけでもなさそうだとわかりました。具体的には、つぎのように「教えられないことはないけど骨が折れるだろうな」と思うところもありました。

(例)
・毎月お小遣いを100円もらえるんだよね。今月お小遣いもらって、来月もお小遣いもらったら、いくらお金を持っている?」「200円なくなったんだよね。損した? それとも得した?」など、ものすごくかんたんなことはわかりませんでした。 → お金についてほとんど教えてこなかったので、わからなかったようです。ましてや売買損益は…。
・差集め算の概念がわからなかったようです。

「予習シリーズの練習問題は厳しいかもしれない。でも基本問題だけなら大丈夫そう」と思って、小1の3月中旬から、予習シリーズの「必須例題」「基本問題」にしぼって教えていくことにしました。

結果は、苦労することなく予習シリーズ4年を進めることができました。また、一部ですが、練習問題も解けることもありました。

そして、小2の5月に、予習シリーズ4年の上下の必須例題、基本問題、練習問題の一部が終わったのですが、この時点で、算数の思考力はずいぶん育っていました。
そこで、飛ばした練習問題を解かせていたのですが――。

ついでに予習シリーズをはじめる前は、まったくできなさそうだった差集め算の概念を教えてみることにしたら、なんと。
すぐに理解
しました!

予習シリーズ4年上下(必須例題、基本問題、練習問題の一部)にかかった期間はおよそ2か月ですが、たったそれだけの期間で算数の思考力が育ったわけですね。

というわけで、予習シリーズ4年の上下ともに練習問題も解かせるようになりました。

小2に大手塾の模試(過去問)をさせてみた(小4)

メルカリなどで大手塾の模試の過去問を買うことができると知りました。
「予習シリーズのどこまで解かせれば、どのくらいの偏差値になるのか」を知りたくて、過去問を購入、大手塾の公開テストをさせようと思い立ちました。
※浜学園は上位層が多いため、公開学力テストは四谷大塚の模試に比べて偏差値10くらいは低くなるそうです。

小2でチャレンジ!浜学園の公開テスト(小4、4月)の結果

予習シリーズ4年下が終わる間際に(※)、小4の4月に実施された公開テストを解かせてみました(2019年4月に実施)。
※4年上、4年下ともに、必須例題、類題、基本問題、練習問題の一部しかさせていません。

<注記>
・漢字の読みや、言葉の意味は、一部、教えました。
・制限時間はオーバーしました。計算用紙もふんだんに使わせました。間に食事をはさみましたし、隣で妹がぎゃーぎゃー騒ぎながら遊んでいました 笑 すなわち、試験からほど遠い環境でした。

結果は、64点でした。
偏差値でいうと50前後だと思います。



小2でチャレンジ!浜学園の公開テスト(小4、6月)の結果

前回の小4の4月の模試をさせてから、時間が経ちました。
4年上の練習問題は終わり、4年下の練習問題を解かせはじめています。
そこで、小4の6月の模試をさせました(2019年6月に実施)。
前述の4月の模試とはちがって、本番の模試と同様に制限時間も守らせました。

結果は60点。
偏差値は50前後だと思います。



小2でチャレンジ!全国統一小学生テスト(小4、6月)の結果

前回の小4の6月の模試からあまり時間が経っていませんが、全国統一小学生テスト(小4、6月)をさせてみました。
今回も、本番の模試と同様に制限時間も守らせました。

結果は98点。
偏差値は55前後のようです。
※個人塾のブログに偏差値の換算表(予測)がありました。



予習シリーズ4年の想定(予測)と息子の状況

予習シリーズは、必須例題、類題、基本問題、練習問題までしっかりできるようにして、本番でケアレスミスをしないようにすれば、偏差値50〜60まではとれるように想定されているのかもしれないと思いました。
※浜学園は偏差値が低めに出るといわれています。

実際、息子は、文章が複雑になると途端に文意がわかならなくなりますが、1.ほとんどケアレスミスをしない、2.練習問題はしっかりできるようにしているので、偏差値50〜60を出せているのだと思います。

難問への対応力がなかったのは国語力に問題があった!

先ほど「息子は、文章が複雑になると途端に文意がわかならなくなる」と書きました。
この原因を追究したところ、国語に問題があるとわかりました。
全国統一小学生テストの小2の模試の偏差値が推定30〜40だったためです。
そこで、夏休みは国語の特訓をしました。
その結果、全国統一小学生テストの小2の模試の偏差値が50ほどになって、算数の理解力もあがったように思います。

小2の5月時点での考え。「小3で偏差値60の入試問題を解く子ども」は神童ではないのでは?

実のところ、予習シリーズは不親切なところも多く、教えるスキルがないと先に進めないところもあります。また、息子の算数のセンスは「それなり」にあります。

というわけで、現時点の考え。

<「小3で、偏差値60の中学の入試問題を解く(算数)」のカラクリ(推測)>
・親がかなり教育熱心で、いろいろな角度から算数を教えているのではないか。
・算数のセンスは、ある程度あれば十分ではないか(子どもが神童ではなくても到達できるのではないか)
低年齢では国語力も必要。国語の勉強もかなりさせているのではないか

まだはじまったばかりなので、これが正しいとは思ってもいません。

小3の6月での考え

早いもので上記を書いたときより、一年の月日が過ぎました。
まずは、息子の学力がどのようになったのかから紹介します。

小3で、浜学園の公開学力テスト(小5)で偏差値54

まずは、現時点の小5の算数の学力です。

「浜学園の算数のノウハウを吸収させるため」などの目的で、公開学力テストの過去問を解かせていました。実力は偏差値50〜58くらいではないでしょうか。実力はわかっていましたが、形として残すために、2020年6月に駿台・浜学園に公開学力テスト(小5)を受けさせました。
結果は、偏差値54でした。

小3で、偏差値50の中学校の入試問題で合格点

浜学園の公開学力テストの過去問を解かせていましたが、残すは小6のものだけになりました(まだ若干残っていますが)。
が、さすがに浜学園の小6は、難易度が高くて今は使えません。
そこで「つなぎ」としての総合問題を探していて、入試問題の過去問に目をつけました。
ただ、今の息子にとってちょうど良い難易度の偏差値帯がわからないので、「開智日本橋学園中学(※)」の入試問題の過去問を解かせました(算数)。
※四谷大塚の80偏差値47

結果は、70点。
合格点だと思います。



「小3で、偏差値50の入試問題で合格点」

だいぶん「神童」に近づいたと思います。
あと半年ほどあるので、「小3で、小6の偏差値60」は達成できるのでははないか、と考えています。

小3の6月での考え。「小3で偏差値60の入試問題を解く子ども」は神童ではない

カリスマ講師がいくら教えたところで、ふつうの子どもには、到底、追いつくことができないのが「神童」だと考えています。
この定義からいえば、「小3で偏差値60の入試問題を解く子どもは神童ではない」と言えるのではないでしょうか。

ちなみに、子どもたちに実際に教えて思ったのは、以下です。

・「早熟」「算数のセンスがある」「早期教育」という条件がそろえば、「小1で、高校数学」は到達できると思う
・いくら条件がそろっても、「小1で、大学数学」は難しい。アメリカなどの海外ではそういう事例があるらしいので、それは本当に神童なのかもしれない

ただ、あくまでわたしのスキルの話なので、もっと教えるスキルが高いかただと、到達できてしまうのかもしれませんが。

小3の3月での考え(結論)

まずは、息子の学力がどのようになったのかから紹介します。

小3の12月で、偏差値56の中学校の入試問題で合格点

「つなぎ」としての総合演習として、偏差値56(※)の「法政大学中学校」の入試問題の過去問を解かせました(算数)。
※四谷大塚の80偏差値

結果は、86点。
公式サイトを見たら、ギリギリ合格点でした。



小3の3月での考え。「小3で偏差値60の入試問題を解く子ども」はやはり神童ではない

「偏差値56の中学校の入試問題で合格点」

それから3か月が経ちました。
地道に演習を重ねていますが、偏差値60の中学校の入試問題はまだ力量が足りないと思います。
が、「神童」にかなり近づいたと思います。

さて、小1の娘。
息子と同時に親塾をはじめたので、息子よりも2年はやく学習をはじめたことになります。
で、小3の息子より算数のセンスはありませんが、同じ時点での学力を比較すれば1年ほど進度がはやいです。

早くからはじめると進度もはやくなるようです。

息子もあと1年はじめるのが早ければ、「小3で偏差値60の入試問題を解く」に至ったのではないか、と考えています。
もっとも、うちはアウトドアパパと名乗るひとたちの2倍は遊びにいっているので、そこを勉強にしていれば到達したかもしれませんが…。

というわけで、結論です。

<前提>
・受験算数を教えられるひとがいる
・「正しい」学習法を知っている

<結論>
・早くから教育すれば、神童レベルに到達できる。つまり、「小3で偏差値60の入試問題を解く子ども」はやはり神童ではない

ま、ふつうはできないので、かなりスゴイことだと思いますが。

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